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2006年7月17日 (月)

ヴァージン・スーサイズ

ヴァージン・スーサイズ DVD ヴァージン・スーサイズ

販売元:ビデオメーカー
発売日:2001/02/02
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2000年公開(98分)
製作国:アメリカ
監 督:ソフィア・コッポラ
CAST:キルステン・ダンスト、ハンナ・ホール、ジョシュ・ハートネット

 <STORY
1970年代、アメリカ郊外の町。
数学教師と敬虔なクリスチャンのリズボン夫妻の間には、13歳から17歳までの年子で美しい5人姉妹がいた。
近隣の少年たちは皆、彼女たちに憧れていた。だが、空にヘビトンボが飛びかう美しい6月のある日、末娘のセシリア(ハンナ・ハル)が自殺を図る。
さらに、新学期が始まってから、四女のラックス(キルステン・ダンスト)が学園の人気者トリップ(ジョシュ・ハートネット)と過ちを犯すという事件を起こす。リズボン夫人は娘の不始末に激怒し、姉妹たちを家に閉じ込めた。外界から隔離された少女たちと何とかコンタクトしようとする少年たち。
だが、そんな彼らの想いもむなしく、姉妹たちは自らの命を絶つのだったPhoto_67

つぶやき
この作品は2003年に公開の『ロスト・イン・トランスレーション』のソフィア・コッポラが初監督を務めた作品。
ちなみにこの『ロスト・イン・トランスレーション』は、私の好きな作品です。Photo_68

今回の作品のストーリーの中心となるうつくしい5人姉妹は、タイトルの通り全員自殺してしまう…というなんとも悲しすぎるストーリー

でもなぜか惹かれる映画です。
この映画のなかでは、
5人姉妹』が人生の最も純粋に、最も豊かな輝きを放つ瞬間を象徴し、
皆いなくなってしまうこと』が青春や思春期の、いつの日か通り過ぎてしまうはかなさを象徴しているのでは、と感じてしまうからです。

もう、取り戻せなくなったもの。
そのときにしかもっていなかったものを確実に失っていってしまうこと。
いつかそれをどんなに思い出そうとしても、取り戻そうとしてもできないものをこの作品のなかで一瞬の<できごと>として切り取っている…
そんな気がするのです。

私がもっとも気に入っているシーンは、
閉じ込められた4姉妹と、その彼女たちになんとかコンタクトをとろうとする男の子たちが電話の受話器を通してレコードを聴かせあうシーン

歌の歌詞を通して、気持ちを伝える少年たちになんとも胸がキュンとします。

そしてもっとも心に残ったセリフは、
自殺未遂で病院にベットに横たわる13歳の末娘のセシリアに、
医者が
なぜこんなマネを?人生のつらさも知らんままで」というと、
セシリアはこう返すのです。
先生は ━13歳の女の子━ じゃないもの」と。

Photo_69ここですでにこの映画の意味が伝わってくるのではないかと思います。

思春期で、少年も少女も身勝手で繊細で、攻撃的なのに人に認められようと一生懸命で、毎日綱渡りの状態を維持しなければならないあの年代を少し思い出します。

少し暗いストーリーだけど必ず心に残ります。
スタンド・バイ・ミーマイ・ガール17歳のカルテホワイト・オランダー
このあたりの作品が好きな方におすすめです。

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» 映画 『ヴァージン・スーサイズ』 [Death & Live]
2002年の12月、シネセゾン渋谷の "コッポラ・ナイト" とやらで観たんですな。 『ヴァージン・スーサイズ』  1999年 原題 : The Virgin Suicides 監督 : Sofia Coppola 自分が過去に観た映画の中で、 唯一です。 自殺を自殺のまま自殺だけを描いた作品。 「ソフィア・コッポラってすげーなぁ」 と、 率直に感じた夜でした。 人は死ぬた... [続きを読む]

受信: 2006年10月21日 (土) 00:13

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