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2006年7月10日 (月)

はるがいったら

はるがいったら Book はるがいったら

著者:飛鳥井 千砂
販売元:集英社
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<STORY>
気が付けば他人のファッションチェックまでしている、完璧主義者の姉
何事も、そつなくこなすが熱くなれない「いい子」な弟
二人の間に横たわるのは、介護され何とか生きる老いぼれ
どこかが行き過ぎで、何かが足りない姉弟の物語
第18回小説すばる新人賞受賞作。

<つぶやき>
私も犬を飼っています。
今は実家で家族が世話をしてくれています。
今年の春に彼女(うちの犬はメスです)は15歳になりました。
それでも見た目は12、3歳で、まだまだ走ったり階段の上り下りもできます。
彼女を小学校の登校時に見かけ引き取らせて欲しいとお願いしてめでたく我が家の家族となった犬です。

弟は小さい頃、『何人家族なの?』と聞かれると(人間は4人なのに犬を入れているので)『5人だよ!』と普通に答えていました。
や飼っている動物たちの存在は、より家族を強く結んでくれるのかもしれません。

「はるがいったら」は、犬が主人公の物語というわけではありません。
犬の飼い主の姉弟の日常が描かれています。
訪れる困難や、迫られる選択の中でその姉弟の間には幼い頃から変わらずに一匹の犬の存在が必ずある。
そしてその犬の存在をとおしてつながる姉弟と『おとなりさん』たち。

いろんな要素が薄いながらも混ぜられ、ぐっとくる文体ではないのですが最後まで一気に読んでしまいました。

犬の介護は主題ではないのだけど、介護しなければならない状態ゆえに読み手がずっとその「ハル」という一匹の犬の存在を意識しながら二人の日常眺めるという不思議な感覚。
装丁の印象とは少し違い、ほのぼのな物語ではないのですが、なんとなくその平凡さやリアルさが心地よく引き込んでくれる作品でした。

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