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2008年5月24日 (土)

冷静と情熱のあいだ

冷静と情熱のあいだ―Rosso (角川文庫) Book 冷静と情熱のあいだ―Rosso (角川文庫)

著者:江國 香織
販売元:角川書店

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何年か前に話題になっていたのに、
映画を観てしまい、
小説のほうは読んでいなかった江國さんの作品。

ミラノのドゥオモで再会を約束する
恋人たちの物語。

“人生というのは、
その人のいる場所にできるものだ、
という単純な事実と、
心というのは、
その人のいたいと思う場所に常にいるのだ、
というもう1つの単純な事実が、
こういう小説になりました”

江國さんがあとがきでこう語っています。

そうだ

と思う。

人生は、今私のいる場所にできていて、
心は自分がいたい場所にいる。

家族を想い、
たまには自分の将来を想ってみたり、
本当はいつも抱きしめたいくらい大好きな友人を想う。

心は、いたい場所にいることができる。

そこで、疑問が1つ。
「人生」ではなく、
心だけがそこにあっていいのかということ。

それが悲しければ、
明日にでも「人生」の場所も移すことができる、
そんな柔らかい心で生きたいなと思います。

写真は映画で舞台となったフィレンツェのドゥオモです。000452 登るのは、想っていたより大変でした。

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コメント

このテーマは村上春樹著の『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』でも語られています。
心を失ったワンダーランドの住人たち。
”明日にでも「人生」の場所も移すことができる、
そんな柔らかい心で生きたいなと思います”
その通りです。
ただし、思念は永遠に場所を移すことができないこともあります。
彼の小説の主人公はいつもそうですね。

フィレンツェいい場所ですね。

投稿: エレファントマン | 2009年11月15日 (日) 16:34

こんにちは。
はじめまして。

ご覧いただきありがとうございます。

「世界の終りと…」
は村上春樹さんの長編で、
未だに読めていない唯一の作品です。

心を失った住人たち、のお話…

心を失っていたならば、
心の居場所も気にならなくなるのでしょうか。

>ただし、思念は永遠に場所を移すことができないこと>もあります。

私も、そう思うことがあります。
でも、「永遠に場所を移せない思念」を抱えて、別の場所で人生を送らなければならないとき、人は幸せになれるのでしょうか。

「僕」はいつもどうだっけ??
とにかく、まず久しぶりに春樹さんの作品を読み返してみることにします。

エレファントマンさんは「永遠に場所を移せない思念」をお持ちですか?

フィレンツェ、とても素敵な場所でした。

投稿: 映画生活管理人 | 2010年3月12日 (金) 18:46

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